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姿勢制御についてPart4

豊橋にある完全予約制のピラティススタジオ、rigaku pilatesの内山です。

これまで体性感覚・視覚についてお話しました。今回は最後になりますが、『前庭』についてです。

前庭って感覚や視覚と違ってあまり聞き慣れないかと思います。

初めに前庭とは、内耳にあり重力と直線加速度を司る感覚器官となります。

中でも重要となるのが三半規管(前・後半規管、外側半規管)です。

三半規管は頭の回旋を感知します。さらに加速度の感知に優れるということもアプローチしていく上で重要となります。

三半規管の内部はリンパ液で満たされており、頭部を回転することにより三半規管は同方向へ、反対にリンパ液は逆方向(慣性により相対的に)へ流れることで目が回るのを防いでいます。

しかし、グルグルバットなど過度に回転が続くとリンパ液も一緒に同方向へ流れてしまうため回転をやめた後でもリンパ液のみ流れ続けてしまい目が回るといった現象が出現します。

前庭機能は加齢に伴い低下すると言われているため高齢者がめまいが起こりやすくなるのも少し頭を振っただけで上記の現象が起きてしまうためです。

マシンピラティスのリフォーマー上でめまいがする、寝返り等頭を動かしただけでめまいがする方は三半規管のトレーニングが重要となります。

三半規管の評価方法もありますが、私がレッスンやリハビリの中で大事にしているのはある程度加速度を出すことです。

ヒトは常に地球の重力加速度を受けていますが、皆さんは感じたことはないと思います。そのため三半規管をトレーニングするためにはそれ以上の加速度が必要となることがいえます。

これら前庭機能へのアプローチは前提に体性感覚・視覚の機能がベースにあることが重要です。

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