みなさん、こんにちわ。豊橋にある完全予約制のピラティススタジオ、rigaku pilatesの麻生です。
前回は『意識を向けるポイント』についてお伝えしました。
意識を向けるポイントというのは人それぞれ違います。それを同じ目的に向かって誘導する時に使用するのがキューイングでした。
ではキューイングとはただ気になるところを指摘するだけ良いのでしょうか?
私自身もクライアントに指導する際に陥りやすいのがキューイングの頻度が多すぎるという点です。
クライアントは動作にエラーが生じた際キューイングによって修正する作業が必要になります。
しかし、このときキューイングの量が多過ぎてしまうとクライアントは混乱してしまい、逆に今までできていた部分もエラーが生じてしまう原因になります。
ではキューイングに大切になるのはなんなのでしょうか?
それは問題点の重要度を考慮したキューイングになります。ただ闇雲にすべてを修正してしまうのではなく、そのクライアントにとって1番の問題点はなんなのかを考える作業がインストラクターには重要になります。
そして重要度が高い問題点を改善することでそれ以外の問題点も解消することができるかもしれません。
例えば腹圧のコントロールが苦手な方がいるとします。
この方の問題点は
骨盤の可動域制限
腰椎の可動域制限
胸郭の可動域制限
体幹筋の筋力低下
インナーマッスルの機能低下
これら以外にもさまざまな要因があると思います。これらの問題点の中から優先的に修正をした方がよい部位を的確に指導することでクライアントに過度な負荷をかけずにレッスンを行うことができます。
レッスンの中で問題点を解消し身体の変化を共有する瞬間をたくさん経験することはとても大切です。
レッスンと治療は目的が違いますが、この二つにおいて共通するものは身体の変化を共有することだと思います。
ピラティスでも理学療法でもこれらの変化を大切にこれから人と関われたら幸せですね。
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