豊橋にある完全予約制のピラティススタジオ、rigaku pilatesの内山です。
今回は姿勢制御についてお伝えしていきます。
脳機能から考えるピラティスでもお話しましたが、ヒトは何か動作をする前に無意識下で網様体脊髄路による『構え(準備)』いわゆる倒れないように姿勢を保持するための【姿勢制御機能】が働きます。
姿勢制御はヒトが転ばないように脳や感覚系、筋骨格系など様々な機能が備わって常に機能しています。
その中でも感覚系とは、大まかに【視覚】・【体性感覚】・【前庭】の3つの機能が重要になります。
例えばヒトがその場で立っているとします。その際に倒れないように重要な機能は地面と接している足底の感覚(体性感覚)となります。7割程度占めており、残りの3割を視覚・前庭系が機能しています。
あまりイメージ出来ないと思いますが、正座をしていて足が痺れた時って立っていられなくなりますよね?そのぐらい足底の感覚は大事になります。
しかし、加齢変化とともに体性感覚の機能が落ちやすく、その分視覚の割合が優位になってきます。
そうすると姿勢が悪くなったり、首や肩こり、腰痛など様々な症状が出やすく、転倒も多くなってきます。
そのため目を閉じるとふらついたり、暗いところで転倒が多くなるのも視覚に依存している方の特徴です。
私のレッスンでは、特に体性感覚刺激を多く入力し、自分の身体を感じてもらいながら自身に今の身体の状態を感じて頂くところから必ず開始します。これは運動学習でもお話しした外部の情報(環境)を利用して学習を進めていきます。
回数を重ねるごとに自分の身体の状態が分かってくるので、そこから視覚や前庭の刺激を入れて感覚情報を統合して一つのより良い身体へと導いていきます。
最終的にはパフォーマンスアップへと繋がります。
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